「ECM for Tomorrow」シリーズより、ECMギター名盤5作品をピックアップ！

■パット・メセニー / ブライト・サイズ・ライフ（UCCE-9276）
メセニー・トリオの原点でもあるジャコ・パストリアスを迎えた記念すべき初リーダー作
ゲイリー・バートン・グループのECM作でレコーディング・デビューしたパット・メセニーが、ウェザー・リポートへの正式加入直前のジャコ・パストリアスと共にトリオを結成。タイトル曲を始め、作曲センスが全編で光る。オーネット・コールマン曲も要注目。

■エグベルト・ジスモンチ / ソロ（UCCE-9291）
現代ブラジル音楽シーンで最大の存在感を放つ至宝の、ECM初ソロ・パフォーマンス作
ナナ・ヴァスコンセロスとの76年のデュオ作『輝く水』でECMデビューを飾ったエグベルト・ジスモンチ。レーベル・メイトのヤン・ガルバレクやラルフ・タウナーを迎えた『輝く陽』に続く第3弾は、二つの主楽器を柱にオリジナリティ溢れる世界を展開する。

■ジョン・アバークロンビー・カルテット / アーケイド（UCCE-9295）
バークリー音楽院時代の学友が協力したECMでのアバークロンビー、初のカルテット作
74年のECMデビュー後はソロ、デュオ、トリオ作を重ねたジョン・アバークロンビーが、通算6枚目にして取り組んだ新編成。作曲面でも大きく貢献するリッチー・バイラークとのメロディ／ハーモニーの共鳴が魅力。3年連続で発展するプロジェクトの始動作だ。

■ビル・フリゼール / イン・ライン（UCCE-9293）
人気個性派ギタリストの原点はECMにあり、を現在に伝えるフリゼールのデビュー作
81年のノルウェー“モルデ・ジャズ祭”で共演し、ライヴ・アルバム化された所縁で、その翌年にリーダーだったアリルド・アンデルセンが本作に協力。エレクトリックとアコースティック・ギターの多重録音も用いて、ニュアンスに富んだサウンドを構築している。

■ラルフ・タウナー / タイム・ライン（UCCE-9309）
アコースティック・ギターのみで作曲家としてのセンスをアピールした2005年のソロ作
クラシック・ギターと12弦ギターで演奏時間の短い自作曲を入れた収録曲数の多い独奏作、という点では、96年の『アナ』の成果をさらに発展させた内容とも言えよう。ガーシュウィンの「マイ・マンズ・ゴーン・ナウ」に新たな生命を吹き込む技巧に酔わされる。

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