「ECM for Tomorrow」シリーズより、ECMが誇る北欧ミュージシャン達の名録音5作品をピックアップ！

■キース・ジャレット・カルテット / ビロンギング（UCCE-9280）
近年の発掘作により再評価が著しいヨーロピアン・カルテットの歴史はここから始まった
画期的な『ソロ・コンサート』でECMとの関係を深めたキースが、ノルウェー人2名とスウェーデン人でカルテットを編成。北欧人とは同世代ゆえだろう、たちまち親和性を醸し出して、アメリカン・カルテットとの差別化を図った。ヤン・ガルバレクの飛躍作。

■ラルフ・タウナー / ソルスティス（UCCE-9294）
初期のECMで重要な位置を占め始めたタウナーが新たなコンセプトでカルテットを結成
ソロやゲイリー・バートンとのデュオ作でECMでの礎を築いたラルフ・タウナーが、ノルウェー人のヤン・ガルバレク、ヨン・クリステンセンらと共演。「絶頂点」「分岐点」を意味するアルバム名がバンド名になった次作を3年後に生むことになる新展開作だ。

■トルド・グスタフセン・トリオ / ザ・グラウンド（UCCE-9306）
新世紀にノルウェーから登場し、ECM新世代ピアニストの筆頭格を担った才人の第2作
2003年リリースのECMデビュー作『チェンジング・プレイセズ』で注目を集めたトルド・グスタフセン。この第2弾でも全曲自身のオリジナルで統一し、前作と同じトリオが母国の風土性を感じさせる繊細でリリカルな美旋律が満載の演奏を繰り広げている。

■ボボ・ステンソン・トリオ / カンタンド（UCCE-9307）
スウェーデンの巨匠ピアニストが若手実力派＝フェルトを迎えて奏でる多彩な選曲のトリオ音楽
ボボ・ステンソンが80年代から関係を深めてきたアンデレス・ヨルミン、そして1979年生まれで、アンビエントなど多彩な演奏歴を持つ若手実力派ジョン・フェルトの二人と初めて組んだトリオ作。ジャズ・スタンダード、クラシック、タンゴなどジャンルを越えた幅広いレパートリーに挑戦。

■マティアス・アイク / ドアー（UCCE-9315）
北欧新潮流の人財豊富なノルウェーから出現したトランペット奏者のECMデビュー作
ロック・ファンにも人気のバンド、ヤガ・ヤシストでの奔放なプレイも強烈なマティアス・アイクは、母国の先達トランペッターからの影響を受けつつ、ここではメロディアスでニュアンスに富む哀愁を帯びた表現で個性を打ち出す。ヨン・バルケの参加も価値大。

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