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音楽は、日に時に、うつろう木洩れ日のよう。いま見た光、また逢う光 -
宮田大の第3弾は、親しみやすい曲目からなる愛奏小品集です。お馴染みの「白鳥」「夢のあとに」「コル・ニドライ」など9曲で、タイトルの「木洩れ日」のように光の淡いグラデーションを、心の微妙なひだも含めて音色の微妙かつ多彩な変化で表しています。特に聴き物は2曲のピアソラの作品で、いずれもピアノが重要な役割を担っていますが、ピアソラの揺れるような音の特質を、《カフェ 1930》では音をむしろ崩し、《グランタンゴ》では即興的なアンサンブルの妙を交えてみごとに表現しています。共演のピアニストは前作「一會集」と同じ、ベルギー出身でパリ音楽院で学んだジュリアン・ジェルネで、使用ピアノはベーゼンドルファー275です。前作の「一會集」では齋藤秀雄が愛用していた「パオロ・アントニオ・テストーレ(1762年)」を使用していましたが、「一會集」の録音直後から縁あって「アントニオ・ストラディヴァリ“シャモニー” (1698年)」を使用しはじめています。一般にストラディヴァリは演奏が難しく、楽器に負けてしまうケースも多く見受けられますが、宮田大は3年近くの間に、みごとにストラディヴァリを手中に収め、素晴らしい音色を引き出しています。今回の収録曲は、宮田大とジュリアンが時間をかけて弾きこんできた曲ばかりですが、収録にあたっては、リハーサルも含めて連続4日間をかけて万全の体制で録音を行いました。その結果、ストラディヴァリ、ベーゼンドルファーそしてホールの空間が一体となった、至福の響きを高音質CDから聴き取っていただけると思います。
[C D]
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価格:3,850円(税込)
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