ヴァインベルク：無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集

クレーメル75歳記念リリース。クレーメルが熱き情熱を傾けるポーランドの作曲家ヴァインベルクECM録音第3弾！

【国内盤のみSHM-CD仕様】

ミェチスワフ・ヴァインベルクはポーランド出身、後にロシアで活動しましたが、ユダヤ人として苦難の人生を歩んだ作曲家です。交響曲26曲、弦楽四重奏曲17曲、協奏曲6曲、オペラ7曲、ソナタ28曲、歌曲200曲以上、映画音楽60本、劇場音楽など、多作な作曲家でした。ショスタコーヴィチにその才能を見出された、この天才作曲家の様々な作品に挑み続けてきた鬼才ギドン・クレーメルが今回取り上げたのは無伴奏ヴァイオリン・ソナタ3曲。1964年、1967年、1979年に書かれたヴァインベルクの3つのソナタは、20世紀の独奏ヴァイオリンのための作品の中で最も豊かな創造性と技術的な挑戦であり、その過激な表現力は聴く者を魅了します。
ヴァインベルクの音楽が再び注目されるようになった立役者、ギドン・クレーメルは、これらの作品がバルトークのソナタに匹敵する挑戦し甲斐のある作品だと語ります。「ヴァインベルクを重要な作曲家として世界が少しずつ認めてきたことを、私はとても嬉しく思っています。私個人にとって、彼の作品は、常に熱意とインスピレーションの源であり続けています」。
今回の録音では、ニコラ・アマティが1641年に製作したヴァイオリンを使用しており、「ヴァインベルクの音に大きな緊張感と多様性を与えることができた」とクレーメルは語っています。