hide TRIBUTE IMPULSE

継承されるhideismのフレキシブルな無限の可能性

1999年に第一弾が出たトリビュートアルバムも、約20年でシリーズ8作目にして古巣のユニバーサルミュージックからのリリースとなった。 これまでも色んなレコード会社から色々なコンセプトのもと、リリースされてきたトリビュートアルバムはどれも素晴らしいものでした。 今作は選曲はメジャーなものからコアなものまで目白押しであり、演奏するアーティストも様々なジャンルやスタイルから寄り抜かれている。 まさにこれまでの全7作の経験をここに収束し、凝縮された作品と言っても過言ではない。 hideさんの溢れる個性とフレキシブルで多種多様なプレイスタイルと表現の賜物ではないかと思う。 彼のキャリアはソロだけにとどまらず、YOKOSUKA SAVER TIGERに始まり、X JAPAN・Zilch・hide with Spread Beaverなど、多数のバンドで秀でた才能を発揮してきた。 しかし、彼の才能はロックだけにとどまるものでもなかった。 彼の生前にリリースされたリミックスアルバム「tune-up」や、彼の影響を受けた精鋭たちによってつくられたリミックスアルバム「Psy-Clone」などに象徴される通り、hideさんの音楽への造詣は限りを知らない無限のものとなっている。 そういった、hideという人物の全てを理解し、彼への惜しみない敬意を込めたシリーズとなっているのだから、今作も含め8作のトリビュートアルバムは秀逸になるのは必然であろう。 是非、hideさんの事が好きなら、今作も含めトリビュートアルバム全シリーズをコンプリートする事を強く推奨します。