TBS VINTAGE CLASSICS (20) ベートーヴェン：弦楽四重奏曲、スメタナ：弦楽四重奏曲第1番

1958年に初来日を果たした2つの著名弦楽四重奏団の名演！

1960年代から70年代にかけて、スメタナ四重奏団は弦楽四重奏団の一つのスタンダードとして、日本では絶大な人気を誇ったものであった。大きなスケール感と豊かな抒情味を兼ね備えたアンサンブルは、多くのリスナーから称賛された。しかし、こんにち彼らに対する評価は必ずしも高いとはいえない。これは、近年再発売されるディスクの大半が、７０年代後半以降の、アンサンブルにやや緩みがみられるようになった時代の録音を中心とすることに大きな原因があろう。彼らの名を世界に広めた、そうした若き日の演奏の美質は、当盤に収められた来日公演での演奏から窺える。
今回公にされたアマデウス弦楽四重奏団の来日公演での演奏は、その活動の初期を伝える貴重な記録といえる。また、実に聴き応えのある音楽で、今回のリリースは単に来日公演の記録と言うにとどまらない価値を誇ると言っても差し支えないだろう。　相場ひろ（ライナーノーツより）
マスタリング：2013年11月 by 杉本一家（ビクタークリエイティブメディア）